久保こーじのBUZZ LEAGUE

タツトリアトヲニゴス　[diary] [編集]

写真ではわかりづらいと思いますが、白枠内に付いているのは「鳥のフン」です。

天候にも恵まれた先週土曜日12日は、父の七回忌法要でした。
母をクルマで実家まで送り、帰宅途中の夕方、ヤツがやって来ます。

イイ天気でしたんで窓全開で運転しておりました。実家を出てすぐの交差点が
渋滞してて、まわりにはクルマが結構いっぱいいたんです。そんな中で、

「キキキィー！」

１羽の小鳥がボクのクルマに飛び込んできます。その悲鳴といい、タイミングといい、
まるでボクに助けを求めてくるようでありました。実際、その小鳥はカラスに追いかけ
られていて、緊急避難場所としてボクのクルマの車内に飛び込んで来ました。

これ、なんて小鳥でしょうね。
メジロぢゃなさそうだしな・・・。ヒヨドリか。

そのうち飛んで出ていくだろうと思ったし、渋滞中だったし、弱いモノを助けた「ヒーロー」
のような感覚でいたしで、しばらくそっとしていてあげました。

最初は少しおびえた様子だったんだけど、2～3分もするうちに安心しだして、車内で
リラックスムード。

そんなに落ち着いちゃってるんだったら、自宅まで連れて帰って、恩返しのひとつでもして
もらおうかと思ったんだけど、「誘拐だな、そりゃ・・・」とあきらめつつ、渋滞も解消してき
ちゃったんで、近くのコンビニの駐車場にクルマを止め、ドア全開。

クルマを出る時も「キキキィー」なんて叫びながら、ほとんどボクには「こーじさん、ありがとう！」
にしか聞こえずに、小鳥は去って行きました。さっきまで街灯の上から辺りを見回していたカラス
も、その姿はありません。

「ああ、これで、あの小鳥も安全だ。」

法事の日に、ボクはなんて良いコトをしたんだろう。もしかしたら、あの小鳥に、亡き父が乗り
移って現れたんだろうか。ボクは、全開になったクルマの窓を閉めながら、気分良くコンビニの
駐車場を後にします。

窓を閉め、ふと後方座席を見てみると、あ～ら、鳥のフンが引き延ばしになっちゃってるぢゃない。

助けた小鳥は、恩返しか嫌がらせか、クルマの窓とドアの隙間のところに、てんこ盛りのフンを
たれていました。知らずに窓を閉めたボクのクルマには、最初の写真にあるような「恩返し」が
付いていました。

なんだよ小鳥。
そりゃないだろ。

父の七回忌の土曜日は、たつ鳥に跡を濁された、悲しい幕引きでした。