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Forat 9000 [diary]

forat.gif


↑は、米FORAT社「Forat 9000」。AKAI MPCとかLinnDrumとかのカスタマイズをやってる楽器屋さんの製品。12~13年前くらいにLAで購入。先日のMPC60Ⅱ同じく、倉庫の奥でお休みしていた機材を掘り起こしてきました。

写真の「Forat 9000」はすでにカスタマイズされたドラムマシンで、その元は、米Linn Electronics社製のドラムマシン「Linn 9000」。ロジャー・リン氏率いるLinn社は、9000を発表後倒産。その後、ロジャー・リン氏はAKAI MPCの開発に携わるんですね。

しばらく倉庫に放置しておいた機材なんで、ちゃんと作動するか心配でした(^^;)
が、後述する問題を除き、動作に問題なし。それどころか、目からウロコのサウンドでした。

まーとんでもなく音が太い。
スピーカーの中が、Forat 9000でいっぱいいっぱいになっちゃうくらい。

最近のソフトウェアシンセやソフトウェアサンプラーなども充分太い音、しっかりした音であると思ってました。だけど、AKAI MPC60Ⅱもそうだし、特にこのForat 9000は、もー次元が違ってます。作られた時代が違うんでね、違う音がするのは当たり前なんだけど、こーも違うとはびっくりです。

古い機材(って言っても、現在でも入手可能なハズですが)なんで、操作はメンドーです(^^;)サンプルのロードはフロッピーディスクからだし、時間がかかるし。そんなこんなで使わなくなっちゃったんだけど、音を聞いた瞬間「しまった」って思ったほどイイ音でね。ドラムボックスが持つ音の揺れ→グルーブもスゲぇカッコイイし、なんで使っていなかったか、後悔を感じました。

最近いくつかのレコーディングで、ドラムの山木秀夫さんに演奏をお願いしたんだけど、「やっぱり生ドラムの音の太さにはかなわん」って思ってたんですね。だけど、Forat 9000、全然負けてません。むしろ太いくらい(^^;) もちろん生ドラムには、特に山木さんのドラムには、他に代え難い良さがありますが、Forat 9000には、それと匹敵する個性がありました。

よ~しこれでCLUBFOLKの新曲だ!なんて、酔いしれてたんですがね。
さすがのForat 9000くんも、長期間の倉庫放置で、トラブルが発生していました。

Kickの音の切れ際に、シンセっぽいノイズがくっついちゃうんです・・・。
原因不明なんだよな。中開けてみたワケぢゃないんだけど、解決には、修理を要すると思うんです。

LAの楽器屋さんでしょ、FORAT。クリッキーに取りに来てもらうってワケにもいかないし、これケースも含めるとスゲぇ重たい楽器なのね。RIKIのスーツケースに忍ばせるような大きさぢゃないし・・・。送るとなると、時間と費用がどれくらいかかるのか、想像するだけで尻込みしちゃいます。

ん~・・・。

Forat 9000には、フロッピーディスク何十枚に及ぶライブラリーがついてます。フロッピーディスクなんでね、何十枚っていったってトータル大した容量ぢゃないんですけどね(^^;)一音一音ロードしなくちゃいけないので、聞いてるだけで日が暮れちゃうんですが。で、その音が、あまりにイイ音なんで感動しちゃうんですね。おお!とかキタぁ!とか言いながら。

音楽制作って、こーやって不便な中、手間ヒマかけて作っていくのがイイのかもしれません。コンピューターの進化で便利になったスタジオワークだけど、忘れかけてた「原点」のようなモノを思い出させてくれたForat 9000くんっぷりでした。


2010-08-22 19:40  nice!(25)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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ブーメラン

勉強になりました
by ブーメラン (2010-08-26 11:21) 

Thisis

貴重なお宝拝見できて嬉しいですが、、ところで、
その、clubfolkこの頃何か動きはないんでしょうか?
暇が多いので何かイベントがあると行ってみたいんですが。
夏に向けてどうですか?久保さん!新曲熱望。
folkらしくないclubfolkが観てみたいです。
by Thisis (2012-05-16 02:28) 

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